ということで。毎年恒例振り返り、を帰省する電車の中で書いているわけですが。
年々、別に1年でわざわざ区切って振り返ることもないよなあと思ったりはするのですが、せっかくなので今年も。いつもよりは多少サラッと振り返っていきたいと思います。
(追記:結局それなりの長さになりました)
チリアクターズ10周年、となった2022年。
有難いことに。幸運なことに。
年3回の本公演が出来ました。年3回、本公演をやるのは2015年ぶりのことです。
18回公演『ガラ・ガラ』
19回公演『宇宙の旅、セミが鳴いて』
20回公演『どんな顔すればいいの@焼跡』
皆様の応援のおかげです。
ありがとうございました。
こう並べてみると今年演じた役の振り幅物凄かったですね。笑
少しだけ順番に振り返ろうと思います。
第18回公演『ガラ・ガラ』は久しぶりの本公演でした。
2019年『ゆらぎ、碧い鳥、』以来の本公演。
上演するのか。出来るのか。ギリギリまで悩みながらの準備期間でした。
久しぶりの本公演の作品としては今思うとめちゃくちゃ重かったなーなんておもいますが。笑
でもなんか、あの世界好きだったなあ。
大災害の後。大雨が降って、雷が鳴って、月が割れて。その辺一帯流されて。
人々が避難した地域に残り、もう一度流されるのを待つ人たちのお話でした。
演じたユリという役はその中で女王様のように振る舞う女。いつも不機嫌。何かが気に入らない。暴力的。
大雨のせいで、葬ったはずの女がまた現れる。笑
重たい背景がある作品ではありますが、チリアクターズらしく皮肉たっぷりにやはり馬鹿馬鹿しく描かれていました。
ああいう世界をああいう女で生きるのは楽しかったですね。荒くれ者の役は何故かたくさんやらせていただいてきた女優人生です。なんでだろう???
…こうなったら極めます。はい。
と、思っていたら19回公演『宇宙の旅、セミが鳴いて』では真逆と言っていいくらいの役どころをいただきました…!
『宇宙の旅、セミが鳴いて』は私や大島、上田、木村が学生時代お世話になった鈴江俊郎さんが書いた既成の作品。
挑戦が詰まっていた公演でしたね。劇団員は特にそれぞれ、普段とはちょっと違った表情がみられたのではと思います。挑戦的で楽しい配役でした。
私が演じたのは片桐という宇宙船の調理担当。宇宙で食物栽培をするエリートたちの健康を管理するコックとして乗船していました。
その一方で恋愛禁止の船の中で、よりによって地球で奥さんとお子さん3人が待っている船長のことを愛してしまう。
船長を演じていただいた茂木さんと初共演でこんなふうにお芝居させて貰えたことは本当に光栄でした。
誰よりも口数が少なく掴みどころがない彼女は船の中でも浮いていました。おっとりとしているようで、情熱的。三の丸ホール小ホールのつくりをそのまま生かした舞台セットの中でああいうお芝居をさせてもらえたこと、嬉しかったです。
この作品は特に客演の皆さんも巻き込んで一緒になって皆で試行錯誤しながら作り上げていった作品でした。
鈴江さんの本だから、っていう気持ちはやっぱり私たち同期メンバーにはどうしてもあったと思うのです。
あの頃の芝居作りを思い出しましたね。皆で考えて皆でつくる。
こういう経験がこのタイミングで出来たことは、我々の糧になると感じました。いつだって自分たちで作るんですけどね。でもやっぱり、いつもは作家が稽古場にいますからね。
このタイミングでやれてよかったです。まだまだだなって、分かったから。
そして20回公演『どんな顔すればいいの@焼跡』
人生初めての長編作品主演でした。20回目の節目の公演。膨大な出番と台詞量。任せてもらえて嬉しかったです。
ある日、父親に忍者の末裔だと告げられ家を飛び出した主人公(マイ)が、銀河鉄道(大雄山線)にぶつかって、なぜか乗せられて、導かれ、いつの間にか首からぶら下げていた鍵で開く扉を探す旅をする。そんなお話でした。いやどんな話。笑
これだけ書くととんでもなくくだらないんですが。実際は…もっとくだらないシーンが多かったですね!なんやねんバター侍って!
……この作品の振り返りだけタッチが違ってすみません。笑
10周年の記念公演そして20回目の本公演ということでとにかくお祭り公演にしよう!と着手した公演でした。
私は主人公のマイを演じましたが、他のキャストは殆どが複数の役を演じていました。みんながマイをラストシーンまで連れていってくれました。みんなのおかげでたどり着いたラストシーンでした。ありがとう。
お祭り公演である事には変わりはなかったのだけれど、マイの物語はなかなかにしんどかった。
ずっと心に引っかかっているもの。心に深く深く刻まれている傷のこと。
あんなに楽しく馬鹿馬鹿しい壮大な旅をしてきたのに、ひとりきりのラストシーン。また開いた扉。
あんまり自分で言うもんじゃないのは分かっているけれど、それでも…年末だからいいか!とんでもなく大役でした。笑 そして、まだ、なにかあるなっておもえる作品と役でした。うん。
いただいた役を通して自分という俳優のことがようやく見えてきた、そんな1年でした。
自分がどんな俳優で、どんな風になっていきたいか。自分の中ではハッキリしましたが、これは年末だろうと誰にも言いません。笑
これからの作品に全部乗っけていきたいと思います。
10周年らしく劇団活動盛り沢山な1年でした。応援してくれた皆様、出会ってくれた皆様、本当にありがとうございました。
それから今年は演劇のワークショップを担当させていただく機会もありました。
演劇部の高校生たちに向けて。俳優のためのダンス基礎講座、みたいなことを何度か担当させていただきました。普段俳優として大切にしていることを若い皆さんに少しでも共有できていたら嬉しいです。
それからそれから3年ぶりにハノイにも行きましたね。神奈川フェスティバルinハノイ。小田原チームとして参加でした。
3年ぶりでもあの街のパワーは相変わらずでした。ぜひYouTube、見てくださいませ。
あ、YouTube。来年もう少し通常動画出したいな。やりたいっすね。うん。
月1ラジオも今年も盛り上げてくださった皆様本当にありがとうございました!
個人の活動としては、小田原市観光キャンペーンモデル。今年も引き続きやらせていただきました。
まだまだコロナ禍ではありますが、少しずつ少しずつ、小田原へ観光に訪れる方も戻ってきたと感じています。
今後も小田原の魅力を伝えるお手伝いができたら嬉しいです。
来年も。いや、ますます、もっともっと、活動的に、やっていきたいなんて思ってます。
駆け足での振り返りでしたしまとまりもありませんがご容赦ください

2023年はまさかの!ラジオ新年特番から始まります!
FMおだわら(87.9MHz)

山本ひろみと竹村果夏の新年ガールズパーティー🥂~チリCITY編~
2023年1月2日(月・祝)15:00-17:00
https://www.jcbasimul.com/fmodawara
小田原市観光キャンペーンモデル仲間の山本ひろみさんとの新春特番です

自分の名前がタイトルにつくのは初めてかも(竹村プロデュースを除く笑)
16:00代からは大島もゲストで登場します。
チリアクターズからは上田と成田もコメントで出演しますよ。
よろしければぜひお聞きくださーい!
という訳で。2022年ラストに宣伝失礼いたしました。ありがたいね。
2022年も応援ありがとうございました!
良いお年をお迎えください。
健康で!
竹村果夏
